トップ > 修理・オーダー事例
2021.09.10
こんにちは。
革製品修理のleather repair sincera(シンセラ)です。
最近、Louis Vuitton(ルイヴィトン)の
ヌメ革補修のご依頼を多くいただくため
今回は【ヌメ革の取り扱い方】について
ご案内したいと思います
まず最初に
“『ヌメ革』ってなに?”
というところですが、
ヌメ革は革の加工方法を表す言葉で
植物の渋の成分「タンニン」を用いて
なめした皮革のことをヌメ革といいます
なめす前の状態を「皮」
なめした後の状態を「革」
と書き区別されています。
ヌメ革は、最初は白に近いお色ですが
使っていくうちにエイジングがかかり
飴色になっていきます
\ 新品の状態 /
\ 日焼けした状態 /
どちらも素敵です
しかし、エイジングするのはいいですが、
水シミになるのは絶対避けたいところ!
新品のヌメ革の場合、
表面に革から滲み出てくるオイルが充分に出ておらず
コーティングといえる膜が出来上がっていない状態なので
水や雨に濡れたらシミになってしまう危険大です!
ですので、購入されたらまず
日光に当てて少し日焼けさせるのがおすすめ
窓辺など日当りのいい場所に置いて
一日毎に向きを変えて、うっすらと日焼けさせてください。
こうする事により、革の油が滲み出て
全体的にコーティングされ、艶がでて革が強くなります
うっすら日焼けしたら、防水スプレーを全体にかけ
しっかり乾かした後、乾いた布で乾拭きしてください。
既に使用しているお鞄の場合は、
ブラッシングをしてホコリや汚れを落とした後
やはり防水スプレーをするのがおすすめです
また、何度かお伝えしていますが
保管は風通しの良いところで!
高価なものだと、大事だからとしまう際に
箱に入れてクローゼットにしまったりしますが
これがカビの原因になります…
ヌメ革に染み付いてしまったカビは
ちょっとやそっとでは落ちないのでご注意を
また、保管の際、中に新聞紙を入れる場合は
新聞紙を直接入れると
印字が写ってしまう可能性もあるため
布やタオルに包んでからいれると尚良いです
ぜひお試しを〜
…いかがだったでしょうか?
取り扱いがちょっと難しいヌメ革ですが
上手に付き合えば、エイジングの変化を楽しみながら使える
愛着の沸くアイテムになります
ぜひ楽しみながらレザーアイテムと付き合っていきましょう
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
leather repair sinceraではあらゆる種類の革製品の修理を承っております。
お客様の使い方やご要望、ご予算などによって、
革修理専門店ならではの様々なご提案をさせて頂きます。
まずはお気軽にお問い合わせください。